2020/1/19 ハンスト

そもそも朝から調子が悪かった。久しぶりに体が鉛のように重い。 下腹部がぴりぴりする。PMSはしばらくなかったのに、これは完全PMSだ。

やばい、とは思っていた。 いつもはわらって流せる子どものぐずりが、ぴりっと響く。

いつもは自分が楽しくてやってる家事が、重い。

誰かを責めたくなり、自分を責める。 朝の時点で気づいていたのだから、とことんだらだらすればよかったのだ。 でも、それなりに、いつもの癖で、がんばろうとか喜ばせようとかしてしまった。 息子と夫は駅伝にでかけたので、朝のうちに夕飯の下ごしらえをすませて 娘とショッピングモールへ行くことにした。 私は嫌いだが娘が大好きなクレーンゲームをして遊ぶ。

周りを見るとたくさんの景品をとっている人が何人かいた。 どうやって取っているのか、娘とゲーム機の角から盗み見る。 1つ狙ったものを何度も少しずつ狙っていくのだ。 あるいは、誰かが1、2回ミスってちょうどいい具合に「おしい」感じになったものをみつけ、しとめる。 なるほど。クレーンゲームも地道な努力が必要なんだな。 でも、私はクレーンゲームに地道な努力ができる気力がない。

結局1つも景品がとれなかった。 残念がる娘。娘が残念がるのは、いつもかなしい。 それなりに楽しかったが、帰宅するとぐったりする。やっぱり体調が悪い。 夕方、食事をしあげる。れんこんと豚バラの甘辛煮とみそ汁ともやしとウインナーの炒め物をつくっていたけれど、少し迷って、娘が好きだと前に言っていたズッキーニのジョンも作る。男性陣も帰宅して、相撲などみながら、いよいよごはんだよーというところで

子どもたちが激しくきょうだい喧嘩をはじめる。

ああ……だめだ。ごはん前に喧嘩は本当にやめてほしい。 なんとかなだめて、ここを乗り越えれば、食事で腹が満たされれば、ふたりとも落ち着く。 風呂に入って休める。と思うけれど、なぜかこういう日に限って喧嘩がエスカレートしていく。なだめる声が喧嘩の声にかぶせられる。夫が子どもたちを怒る。

なんだかごはんを作って家族に食べさせる(食べてもらう)ということが とてつもない徒労に思えてくる。 コンロの火を消し、黙って風呂に入る。 夫が子どもたちを叱りながら、ごはんを食べさせてくれてるのが聞こえるが

気持ちがもう泥のように沈んでしまう。 子どもたちが謝るが、ごはんを食べる気になれなかった。 寒い部屋で仕事をして、ひとりで過ごす。 体が冷えてお腹も空いてきた。 2時間近くたって、意地をはってハンストしているのは、わたしひとりだ。 子どもたちは落ち着いて寝る前にリラックスしている。 夫も子どもたちと和やかに過ごしている。 私だけが、ひとりで怒って、ひとりでハンストして、ひとりでお腹を空かせていた。 なんのためのハンストなの。 ただハングリーになっただけでした。

0回の閲覧
  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
  • Instagram Social Icon

© since2019 by Yasuko Tamaiko